医療・育成
2017年07月04日

現役のお医者さんによる”医者への道のり”

現役の医師が教える!国家試験の乗り切り方

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現役の医師伝授 ”国試にこうして挑んだ”
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国試を受けるにあたってのポイント
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国試は点数だけではなく、○○も試されている・・?
はじめまして!都内病院で形成外科として働いているマイケルと申します。
医学生にとっての最後の砦。医師国家試験(以下 国試)の当日の乗り切り方について自分の体験も交えて伝えられたらなと思います。
僕はギリギリで通ったので、成績優秀者には関係のない内容かもしれないですが(笑)

まず、ポイントは3つ!

①体調管理
②みんなで渡れば怖くない
③諦めない

これに尽きます。

国試を受けるにあたってのポイント①「体調管理」

その前に国試についてちょっとおさらい。
ご存知な方も多いかもしれませんが…国試は様々な国家試験の中でも最長920分、9ブロックを3日間かけて解いていく訳です。3日間あれば、そりゃもう色々ある訳で…知力・体力ともにマックスを求められる試験なんですね。
自宅から試験を受けに行かれる方もいますが、大学単位で試験対策委員がアレンジしてくれて、ホテルに泊まり込みで試験を受ける所も多いかと思います。

さて、そんな国試を受けるにあたってのポイント①「体調管理」
「いやいや、分かってるから!」などの声が聞こえてきそうですが、分かっていても絶対に体調を崩す人が出てきます。この季節はインフルエンザも猛威を振るっている時期。誰かがひくと、連鎖的に周りも影響を受けます。大学内に勉強部屋など用意されている大学もあると思いますが、1人がひけば最悪の場合、勉強部屋単位でみんながインフルエンザにかかってしまう事もありうる訳です。1日だけの試験ならまだしも、国試は3日間あります。その場しのぎはできません。いつもなら答えられる問題も体調不良で解答が思い付かないなんて事がないよう、国試前にはしっかり予防接種や手洗い、うがいなど徹底的に対策しておきたいですね。

国試を受けるにあたってのポイント②「みんなで渡れば怖くない」

ポイント②「みんなで渡れば怖くない」
これね、めちゃくちゃ重要です!
国試の合格率は毎年大抵90%ですね。一番簡単といわれている医学部ですら、早慶理工の難易度あり、トップは東大医学部の宇宙人達が(笑)国試に向けて猛烈に勉強してきた訳です。自分に自信を持ってください。自分が迷った問題はみんな分からないものですから。迷った問題があれば、皆が選びそうな解答を選ぶ!あり得ないかもなぁ…みたいな解答を選ばない!もしくはそんな問題は潔く捨てちゃってください。いかに高い点数を取る事だけが国試の目標ではないです。”国試をパスする事”が目的です。

様々な関門をくぐってきた自分を信じて、試験問題を解き進めていってください。

国試を受けるにあたってのポイント③「諦めない!!」

ポイント③「諦めない!!」
これが本当に本当に一番伝えたい事です。
国試は9ブロックに分かれていますが、採点は3つのカテゴリに分けられます。必修問題、一般問題、臨床問題ですね。
それぞれに合格点が定められていて、すべてクリアして国試合格となる訳ですが、この中でも必修問題が厄介なのです。
必修問題は、絶対評価で合格点は80%以上です。医師として最低限必要な知識、考えを試される訳なんですが、意外にこの合格点を超えるのが難しいのです(実際、国試落ちの約50%はこの必修落ちの方々だそうです)。

僕は試験1日目の必修は79%でした。模試ではいつも9割超えているから、余裕余裕…そう考えて受けた2日目の必修は…72%程度。最後の日の必修は、もう2問も間違えられない状況になりました(36問中)。最終日前のホテルでは、絶望で勉強に身が入らず、何度も参考書の同じ行を一時間くらい読み続けていました(笑)
3日間ある中で、最終日が一番試験時間が長く、禁忌問題(一定問題数以上間違うと即不合格)が多いと言われています。今まで最低合格点も取れていなかった僕が、最終日に限ってうまくいく訳ない…もうダメだと思いつつも、諦めず最後の最後まで参考書を繰り返し読み続けました。

そして向かえた最終日。この日になると、もう諦めた人もチラホラいて、試験会場では空席がみられたりします。問題ページをめくる度に手が震えました…分からない問題が出ませんようにと願いを込めながら…。
結果、最終日の必修は一問間違えのみで、3日間全体の合計点は奇跡的にほぼ80%ちょっきりでした。
しかも前日身が入らないままでも眺めていた参考書の中から問題が出るというミラクル(笑)あの時諦めて試験を放棄していたら、今の自分はなかったと思います。


最後に

過酷な3日間の試験。いやらしくも1日目、2日目、3日目の中で一番問題数が多く、罠が仕掛けられているのは3日目と言われています。
実はこれって医者になってからの勤務に堪えられるかも試されているように思えます。日中勤務後にそのまま当直、そしてそのまま次の日も勤務という36時間労働をしないといけない日もあります。そんなバテバテの中、見逃してはいけない疾患の患者さんがきて誤診なんてできない訳です。そういう過酷なシチュエーションを国試は試しているんじゃないかと思います。

以上3つのポイントをご紹介しましたが、なんだかんだ受かる試験です(例え何度か失敗しても)。
医師人生としてははじめの一歩でもありますが、通過点の1つです。自分を信じて頑張って下さい。

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コラムニスト

都内某病院・クリニック形成外科・美容外科医 アメリカ生まれでミドルネームを持つ。 大学4年の秋に再受験を奮起し、約1年後に医学部合格。その後はストレートで卒業・国試を合格する。 現在、年間350症例を超える乳房再建を行う病院にて、形成外科医として日々治療にあたる。 その傍ら美容クリニックで、年間800人以上の患者様に美容施術を行う。 得意な施術はフィラー(ヒアルロン酸・ボトックス注入)、涙目袋、隆鼻からリフトアップまでどんな年齢層にも合わせた施術が可能。 施術後の患者様が心から笑顔になる瞬間に、これ以上ない喜びを感じる。

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