minto.通信
2017年07月04日

"生きる力"インタビュー

♯1現役プロサッカー選手・巻誠一郎の活動から紐解く「生きる力」とは?

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巻誠一郎選手がサッカーを始めることになったきっかけとは?
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巻選手流!ポジティブな思考の持ち方。
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”苦しいことは自分の糧になる” 人生の挫折との向き合い方は?
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そんな巻選手が「こころを閉ざしてしまった過去」とは一体・・!?
現役プロサッカー選手として活躍中の、巻誠一郎選手。フィールドでの活躍はさることながら、2014年4月に被災した地元・熊本のための支援活動にも力を注いでいます。
支援団体「YOUR ACTION KUMAMOTO」巻誠一郎 presents チャリティ募金の設立や、3ヶ月間にわたり約200~300箇所を訪れたという避難所訪問など、これらの活動はすべて巻選手の独断でスタートさせたといいます。
そんな行動力溢れる巻選手に、いま考える自分自身の、被災者の方々の「生きること」を伺いました。

巻選手のもつ地元への強い感謝の気持ちと、苦を苦としない”ポジティブ”かつ”柔軟”な思考力を是非感じてください。

巻選手とサッカーとの出会い–野球選手を夢見ていた巻少年がサッカーを始めることになった理由–

実は、僕はプロ野球選手になりたかったんです。父が野球をしていた影響で。ただ、僕の出身は熊本の中でも特に田舎で、学校に野球部がありませんでした。
一度ソフトボール部に入部したものの、年間でほとんど試合がなかったので他の部活にしようと思って。他の部活をみていくなかで、ひとつ決定的な理由があってサッカー部への入部を決めたんです。それは、サッカー部に部員が8人しかいなかったこと。サッカーはもともと11人でやるスポーツなので、本来であれば部員が足りていないんです。
でもそのことを僕はすごくラッキーだ、チャンスだなと思って。「入部したら即レギュラー!すぐ試合に出られる!」って。

巻選手の思考力–巻選手流のポジティブな思考の持ち方–

昔から、ネガティブな思考よりポジティブな思考が上回るタイプ。
結果的にやりたかった野球はできなかったけれど、サッカー部に入ることに対しては、マイナスには思わなかったです。

ネガティブなことがあっても、違った角度からみるとプラスの面に気づけるし、「きっと上手くいく!」というように考えますね。
僕は悩みたくないから、あんまりくよくよしない。万が一なにか起こったとしても、まずは最初に「まあまあしょうがないかな。」って考えます。だってしょうがないじゃないですか、もう起こっちゃったことだからって。
それに、今度またそのようなネガティブなことがあった時に、それを自分は一度経験しているから今度は成功すると思います。

巻選手の「挫折」との向き合い方–苦しいことや悩み、すべては自分の糧–

なんだかんだ人生の挫折はまだ経験していないような気がします。
僕はどちらかというと、起こったことを”挫折”とは捉えない。なぜなら、苦しいことは結果的に自分の糧になると思うから。

もちろん、皆と同じように僕にだって悩みとか苦労は本当にたくさんあります。怪我をしたり、試合に出られなかったり、人に裏切られたことだっていっぱいあります。おおやけには言えないことも(笑)

でも僕自身、ある経験をすることで、さらに自分自身が強みを手にすることができたと感じているんです。それは30歳の時の出来事。
僕は突然所属していたチームから辞令が出て、ロシアに行くことになったんです。予想にもしていなかった異動だったので驚きましたね。でも新しい場に身を置くことで、結果的には自分自身が大きく変われたのです。僕にとっては新しい自分を探せる大事な”きっかけ”をもらったと思っています。

巻選手のコンプレックスと“こころ”を閉ざしてしまった過去–メディアとの壁–

基本的に前向きな考えなので、よく「ストレスが無さそう」と言われますが、意外と繊細なところもあります。
たとえば僕自身に対して感じているコンプレックスのこと。特に自分自身の「考え方」に対してなのですが、なかなか大人な考え方ができなくて。幼稚さを感じることも多々あります。そのせいでメディアの人に背を向けてしまったり、心や態度にトゲを持って突き放してしまった時期もありました。

僕が日本代表の時の話です。「日本代表」ってものに対して、世間やメディアは本当にいろんなことを言うんです。もちろん褒めてくれる人もいるけれど、叩かれることも多い。
世間は「プロは結果をだして当然」という認識ですからね。チームや自分が好調のとき、メディアは盛り上げて良い記事を発信してくれるのですが、僕自身が活躍できなかったり、チームが負けだすと、ネガティブなものやバッシングの色が強い記事が増える。自分がいろんな思いで喋っても、あまり肯定的な記事にはならなくて。
それだったら、いっそもう喋らない方がいい、と思うようになっていきました。気持ちも閉ざしがちになり、取材も受けなくなっていって。なにを聞かれてもあまり答えなかったりもしましたね。そうすると記者はその対応を書く、そんな悪循環に陥っていましたね。

最後に

いかがでしたか。
巻選手のもつ“前をみる力”、そしてその思考力をひしひしと感じるインタビューとなりました。
次回は、巻選手がメディアに対して閉ざしてしまったこころが、再び開くことになった、その2つのきっかけについてお話ししていただきます。
巻選手の思いを変えたものとは?是非お楽しみに。



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