人間力向上
2017年10月24日

「フィットした生き方」で豊かな暮らしを叶えよう!

注目するところを変えるだけで、同じモノでも違って見える

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ココロとカラダと環境と、いろいろ整えていきましょう!
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みなさんは「健康」ですか?
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エッ!? この世に「健康」な人は、居ない!?
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注目する部分を変えることで、ココロもカラダもよりフィット!
ココロとカラダと環境と、その間の「ズレ」が苦しみを増やします。
逆に、それらのバランスを整えて互いにフィットさせることで、元気な生き方を選んでいけるのです。
元気な生き方、それは、豊かな暮らしのメインストリート!

ココロとカラダと環境と、いろいろ整えていきましょう!

みなさん、こんにちは。メンタルヘルス・アドバイザーであり、産業医、および精神科医もやっております小原可久です。

この連載では、私の専門分野である「心の健康」に関する話題のみならず、そこから広がる「健康」一般についてのお話もしていきたいと思っています。「ココロ」と「カラダ」、そしてそれをとりまく「環境」。それらが一体となって、私たちの「生き方」に繋がっていきます。それを通じて、読んで下さった方々が今後の人生をより楽しく元気に、そして豊かに暮らしていけるようなお手伝いが出来れば、大変嬉しく思います。

みなさんは「健康」ですか?

まず最初に、「健康」って、なんでしょう?
みなさんは「健康」ですか?
みなさんの周りで「健康」に見える方は、どんな方ですか?
「健康」という言葉を見たときに、思い浮かぶイメージは、どんなものでしょうか?

多くの方々は、「活き活きと活動している人」「太陽を背にして両手をガッツポーズのようにして大きく伸びをしている人」といったものを頭に描いたかと思います。
そのどちらの姿にも「病気」をイメージする部分はありませんでしたよね。それも当然で、どこかに「病気」の部分があって、その部分を意識してしまえば、その姿を「健康」のイメージとする方は少ないでしょう。

さて、それでは実際に、ご自身には「病気」の部分はないですか?
あるいは、先ほどイメージした「健康」に見える人に、本当に「病気」の部分はないのでしょうか。

ちょっと分からなくなってきたかもしれません。「どこも痛くも不具合もないから健康だよ」という方もいらっしゃるかもしれません。「職場でやっている健康診断で全部Aだったよ」という方もいらっしゃるかと思います。
それでは先ほどイメージで「健康」に見えた「あの人」は、「全部A」でしょうか。

エッ!? この世に「健康」な人は、居ない!?

実は、この世に「健康」な人は、居ないのです。
えっ!? と思われるかもしれません。
国連の専門機関の一つであるWHO(世界保健機関)は、その憲章の前文で「健康とは、身体的、精神的、社会的に完全で良好な状態であり・・」と説明しています。WHOの説明だけが正しいというわけではないかもしれませんが、要するにこれは「完璧な人」のことです。しかし、そのように完璧な状態の人は、世界中どこを探しても居ないでしょう。

健康診断で全部Aというのは、「調べた部分は大丈夫でしたよ」ということに過ぎません。その検査で調べていない部分がどうなっているかは、判らないのです。

なので、私たちは、常に「何らかの異常」とともに生き、活動しているといえます。検査で判明したものや、検査でも判明しないような「異常」とされるものも全部ひっくるめて「わたしたち」ということも出来ます。

わたしたちは、すべての人が、「正常な部分」と「異常な部分」の組み合わせで出来ています。

注目する部分を変えることで、ココロもカラダも、よりフィット!

それではなぜ、先程イメージした「あの人は健康にみえる」のでしょうか。
それは「あの人の、健康な部分を見ている」からです。

「あの人」も、必ずどこかに「健康ではない部分」があります。しかし、活き活きと活躍する「あの人」を思い浮かべるときには、そうした事を意識せずに考えますね。

見てすぐに判るような身体の不具合がある方もいます。けれども、そうした方々が「活き活きと活躍している姿」を社会やメディアの中で見ることがあります。そうした方々の姿を見る時、私たちはその「健康な部分」に注目しています。そうすることで、「目に見えているはずの不具合」ですら、頭の中では「無意味」になり、全体として健康的に活躍しているように感じるのです。

これは、「ひと」を見るときの大切なことです。
そして、「自分」も、「ひと」のうちの一人です。

私たちは、自分のココロやカラダの「不具合」「欠点」に囚われがちになっています。もちろん、病気の症状は、危険信号という意味がありますから、無視すべきということではありません。
しかし、そのちょっとした「悪い部分」に注目しすぎて、その存在が消えないと自分の価値が無い、という風に思いこんでしまうということがあります。その不具合がなければ、その悪い部分がなければ、元気に活動できるのに。あれもこれも出来るのに。その悪い部分のせいで、出来ない。
そうなってしまうと、常に注目してしまっているその「悪い部分」に振り回されて、限りある人生の時間を無駄に過ごしてしまいかねません。

なぜなら、私たちの脳は、注目している部分と関連の強いことに、より沢山の思考の時間をかけてしまうように出来ているからです。

「悪い部分」に注目すると、私たちの脳は自動的に「できないこと」を頭の中に列挙してしまいます。
「悪くない部分」に注目すると、私たちの脳は自動的に「できること」を頭の中に列挙していきます。

そして人間は、頭に浮かんだことから行動に移すように出来ています。ココロやカラダが同じ状態であっても、注目する点が違うだけで「自分がどんな行動をするか」が大きく違っていきます。

行動の蓄積が、生き方です。
自分の生き方がこれからどんな風になるかは、これから自分が、何のどんな点に注目するかによって決まってくるのです。

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