芸能
2017年10月01日

放送作家的「芸能ベタ褒めコラム」

安室奈美恵なしでは語れない、今の”渋谷”

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放送作家的「芸能ベタ褒めコラム」
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引退発表をした、安室奈美恵さん
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渋谷109の歴史で分かる!?安室奈美恵さんの伝説秘話!
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「パラパラ」や「たまごっち」の流行にも影響していた?!
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現在の渋谷の若者も「安室奈美恵」が原点になっている・・・!
先日、日本だけでなく、アジアで激震が走った歌手の安室奈美恵さんの引退報道。

実は私は、デビューの時から安室奈美恵さんの大ファンで、ファンクラブに入会をして、毎年ライブを観に行っているくらい大好きなアーティストでした!

もちろんすべてのシングルCDとアルバムを持っていますし、DVDも持っています!

ですので、正直ショックではあったのですが、一方で「引退するんだろうな」という気持ちは、どこかにありました。

スーパースターは「引退」か「死」によって伝説になる!

「引退の美学」というのも今回ワイドショーなどでとりあげられることがあったと思うのですが、私が考えるに、「本当のスーパースターは劣化をせず、スターとして終わっていき伝説になる」と思っているんですよ。

スターで終わるには…
「引退」もしくは「死」という事が該当されます。

引退という幕引きで考えると、安室奈美恵さんの他、山口百恵さんもそうですよね!
嗣永桃子さんも「アイドル」として年齢をとるまえに引退を決意しました。

また、「死」と考えると、尾崎豊さん、石原裕次郎さん、松田優作さんなど。
海外でもマイケル・ジャクソンさんやジョン・レノンさんなどもスターという第一線の時に亡くなっています。

ちょっと哲学的な話になりますが、この世に「神様」という存在がいるのであれば、ほとんどの人が立つことができないスーパースターというポジションに立った瞬間、我々には想像できない「何か」が見えるのではないでしょうか?

例えば、本当に神様がいるとしたら、「キミはこのまま大スターで終わりたいなら、引退・死どっちを選ぶ?」とか神様に言われているんじゃないかって。(笑)

まぁまぁ、こんな机上の空論を話していても意味がないですが、私が思う「安室奈美恵」というのは、そんな「神」の域にいるのではないか?ということなのです。

渋谷109の歴史でわかる「安室奈美恵・渋谷伝説」

安室さんが「神」なのではないかと感じるのは、「渋谷」という街の歴史を見ていくと感じ取ることができるのです。

まず、若者の街「渋谷」のファッションの中心・流行の中心というと…「渋谷109」ですよね。
これは今も昔も…って思う人も多いですが、そもそも渋谷109は、昔からファッションの中心かと言ったら違うのです。

渋谷109は1978年に婦人服・紳士服・呉服店や宝石店などの入ったごくごく普通の百貨店的なスタイルでオープンしました。

この渋谷109のスタイルは安室さんがデビューする2年前の1990年まで存在していたように記憶しています。

その後、原宿が中高生の街化したため、渋谷109は「女子大生」や「若いOL」ターゲットの、今でいう丸井系のちょっと大人ファッションとして少しずつ形を変え、原宿との差別化を図るのですが、その変化がお客様とのニーズに合わず、1995年頃には渋谷109の売り上げはがた落ち。
結果、一部の婦人服や紳士服などが渋谷109から撤退し始めるのもこの時期になりました。

そんな1995年というと…
安室さんがデビューして3年目。
「TRY ME 〜私を信じて〜」や小室哲哉さんが初めてプロデュースした「Body Feels EXIT」がリリースされ、大ヒットした年で、この頃の安室さんがしていたミニスカート・厚底ブーツ・茶髪ロングヘア・細眉などが女子中高生にマネされるようになり大ヒットするわけです。
いわゆる「アムラー」の誕生ですね!

そんなアムラーファッションに目を付けた各アパレル会社がアムラーファッションのブランドを作ったりしていくのですが…

1995年当時の渋谷の若者が行くファッションビルは「パルコ」など。
しかし、「パルコ」などはアムラーファッションに対し、「若すぎる」「原宿向けなのでは…」と難色を示し、なかなか店舗進出や新作を入荷できなかったという話を伺ったことがあります。

そこで、この時期に店舗撤退もあり、新しいお店を探していた渋谷109が思い切って「アムラーファッション系」の店舗をドドンとワンフロアーに展開するのです。

すると、瞬く間に大ヒット!!

それまで、渋谷では「パルコ」が若者のファッション聖地だったのに、一気に「渋谷109」が若者のファッションの聖地となるのです。

また、1990年代後半には、若者女性ターゲットに完全にシフトチェンジをしていったため、紳士服や婦人服などの店舗はほとんど撤退。
完全に若者の流行とファッションの発信基地に変貌したんですね。

結果、「安室奈美恵」という存在がいなければ「アムラー」も生まれず、渋谷109が若者女性メインの流行・ファッションビルにはなってはおらず、今でも「渋谷のギャルはパルコだよねー」と言っている時代だったかもしれないのです。

しかし、紛れもなく、現在の渋谷のファッション・流行といえば、まだまだ渋谷109のイメージが強いですよね?
むしろ渋谷のイメージ=渋谷109や、そこで洋服を買った女子がセンター街にいる。というイメージです。(もちろん、巨大ファストファッションも台頭していますが渋谷に限ってのイメージです)

そんなイメージの頂点にいるのが安室さんと言えます。

「パラパラ」や「たまごっち」にも影響している!

ちなみに、安室さんは「TRY ME 〜私を信じて〜」などのEUROBEATの曲も数曲歌っており、その曲に振りを付けて踊る「パラパラ」というクラブ文化も産みました。(パラパラは昔からあったので復活と言えるかもしれません)

その後の「コギャルブーム」や「女子高生ブーム」に乗っていた女性たちはパラパラブームにも乗っかっていったと考えると、これも安室さんがいたおかげ!
パラパラをする女子も渋谷109で洋服を買ってオシャレをして、街やクラブに繰り出すことになるのです。

そして、一世風靡した「たまごっち」も安室さんがきっかけなのです!
当時、たまごっちを販売していたバンダイさんですら宣伝に注力していなかったのですが、フジテレビの音楽番組「HEY×3」で、安室さんが「たまごっちにハマっている」と言った途端、翌日日本中のたまごっちが店頭からなくなったそう。
結果、社会現象になるまでになったのです。

すごい影響力ですよね!

最後に

ということで…
現在の渋谷の若者の形も「安室奈美恵」という存在が原点になっているのは間違いありません。
平成時代の渋谷は「安室奈美恵たった1人」で作り出し、そこから派生したファッション・文化・習慣・生き方・社会現象が紐づいている。
さらには、渋谷に魅せられた人間一人一人が安室奈美恵によって生まれた。
極端ですが、私はそう思っています。

それだけ、安室さんは凄い存在なのです!!!

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コラムニスト

太田プロダクションでピン芸人・芦沢教授として活動。 退社後には、タレントJOY とコンビを結成。2009年の解散を機に、 放送作家・芦沢忠助教授へと転身。民放各局・数多くの人気番組を担当中。 また、企業への企画提案や、大手モバイル企業や IT 企業、一部上場企業の CM やイベント企画にも携わり、 IT 企業や一部上場企業からは「コンサル」や「セミナー講師」としての依頼も多く、幅広く活動中。

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