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minto発!1話完結、5分で読める小説。
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SNSで起きる身近な出来事に思わず共感してしまうかも。
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今回は、男の一人キャンプのお話。
私は有休を使い、優雅に一人でキャンプに来ている。

電気なんて必要ない。

化学の力をふんだんに使った日常生活から離れ、原始的な生活を送る・・・最高だ。薪で火を起こし、湯を沸かしコーヒーを飲む。そして夕飯の下ごしらえをする。夕日が落ち辺りはマジックアワーに包まれる・・・。ランタンに火を灯す。純粋な火の燈を味わう。

ああ・・・電気なんて人間には必要ない。

優雅なひと時

夕飯のカレーを食し、エスプレッソを飲みながらハンモックに体を預け星空を眺める。私ほどこの地球を満喫している人間は居ないのではないか?そんな気分になる。
私はこの優雅なひと時をSNSに投稿しよう、そう思った。

スマホを取り出し、このランタンの燈とエスプレッソを写真に収める。

SNSのアプリから通知が来ている、しかも12件ほど・・・一体なんだろうと思ったその時、画面は暗くなった。

しまった・・・充電をするのを忘れていた・・・・

焦り

辺りを見渡す。いかん、充電が切れるとコンセントを探すのが癖になっている。
現代病というやつか?ここに電源なんてあるはずがない。ここは山奥だ。

心を落ち着けて、もう一度エスプレッソを楽しむ・・・通知が何であったのか気になって味などしない!!

どうにか充電できないだろうか?

頭の中に火力発電というキーワードが浮かんだ。薪で再び火を起こす。メラメラと燃える炎と携帯を交互に見る。
私は何がしたかったのだ・・・?
大の大人が冷静を欠いている。風力発電というキーワードも浮かんだが、頭の中で却下した・・・・・

叫び、そして下山

電気をくれよ!!!!!!!気がつくと叫んでいた。気になるんだ通知が気になるんだ!!!何だ12件って!!!

気がつくと山を下っている自分が居た。
コンビニの燈を見てホッとする。急いで充電器を買い、スマホの電源を入れる。そしてSNSのアプリを震える手でタップする。通知の内容は・・・・・

一人キャンプに行くぞ!に対する「いいね」の数だった。自分で投稿した事を忘れていた・・・・・。
山に戻ろうと思ったが、自宅に帰ることにした。

42歳厄年、夏の終わりの一人キャンプ。

最後に

SNSの通知は気になりますよね?しかし、それに踊らされて冷静を欠いてはいけません。

SNSもほどほどに・・・・・


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