minto.通信
2017年08月26日

"生きる力"インタビュー

#3EXILE NESMITHさんに聞く「生きる力」とは?

✔︎
デュオ、ソロ、そしてグループとしての音楽活動。
✔︎
NESMITHさんが思うEXILE魂とは?
✔︎
失った地元の景色、手にした人との繋がり。
✔︎
NESMITHさんにとっての「生きる力」とは・・・?
生きる力インタビューは、第1回目にインタビューをさせていただいた巻誠一郎選手が設立した「YOUR ACTION KUMAMOTO」とコラボした連載になっています。
様々な著名人の方に、「生きる力」をテーマにインタビューをしています。

第3回目のインタビューはEXILEのメンバーとして幅広く活躍されているNESMITHさん。(前回の記事はこちら)
最終回となる今回は、EXILEとしての活動、そして地元・熊本の被災について思うことをお話していただきます。


EXILE加入後のNESMITHさんと音楽の関係

僕はデビューしてからデュオ、ソロ、そして今はEXILEというグループで音楽と携わっていますが、それぞれの体制で音楽活動の形はまるで違うな、と感じます。
デビューしてからは大人数で活動したことがなかったので、二代目(J soul brothers)を始めたときに、「グループってこんな風にできているんだ…」と痛感しました。
メンバーそれぞれの個性や持ち味だったりをいかにグループでのパフォーマンスに活かしていくか。ひとつの楽曲に対して、ひとつのパフォーマンスをひとつのステージで、グループでみせるって本当に難しいんです。そのときのコミュニケーションだったり、チームの一体感みたいなものが必要なんですよね。それまではギターと歌で自分に専念できたんですけど、グループではそうはいきませんから。周りのメンバーの動きとか、どんなパフォーマンスをしているかなど、しっかりと広い視野を持つことが大事だなと感じました。また、歌を2人で歌うことが決まった時、その歌に対してパートナーはどうアプローチするかなって考えたり、イメージすることも増えました。それに+αで、周りのメンバーも自分に対して同じように考えてくれているんです。そこで自分の知らない一面や、客観的な視点をもってみてもらうことで、自分自身の見え方を知るんです。そういう部分はグループの強みだなって思いますね。

EXILEに加入して、今大事にしているのは「EXILEのNESMITH」だと意識して発信することです。自分自身の名前のまえに、「EXILE」というグループ名がつくので、話したり、発信したことすべてがEXILEを背負うことになるんですよね。なので、自分自身の言動がEXILEというグループを背負っている、ということを強く意識しています。
その意識は、EXILEという場所にいることで自然と生まれてきたものでした。教えられるわけではなくて、先輩の背中をみて、学んだり感じたりして、自然と培われていったような感覚。そういうものが「EXILE魂」なのではないかと思います。

落ち込んだときに助けてくれる魔法の習慣「視界をクリアにする”断捨離”」

当然、僕も落ち込むことはあります。たとえば、自分自身でやりたいことと、やらなければならないことの間に立った時の葛藤だったり。EXILEとして、また個人として、また別のグループとして、僕にはたくさんの軸が通っているので、その分どこから手をつけていいかわからなくなり、頭の中が混乱してしまうことがあるんです。
そういうときは、とにかく部屋を掃除します。いわゆる”断捨離”ですね。頭の中がぐちゃぐちゃしているときって、部屋も汚くなっていっちゃうと思うんです。いろんなことを考えたいときにも、視界に物がたくさんあると、どうしても思考も狭くなっていってしまうような気がして。だからそれを視覚的に変えていくために、断捨離をしています。モノを整理することで、余裕というか、ふっと息をつけるような瞬間を作るようにしています。

地元・熊本の被災をとおして感じたこと

震災発生直後、最初は現地の家族や友達と連絡がまったく繋がらず、とにかく連絡がとれるまではとても心配でした。うちは実家が震源地から比較的近いところだったので、連絡がとれた友達に、「大変なところ悪いけど、もしよかったら見にいってくれん?」と頼んで、家族の様子を確認してもらいました。その後もその友達が頻繁に連絡をくれたので、状況がみえてきて我が家の無事も確認することができましたが、家の中はかなりぐちゃぐちゃだったと聞きました。
家もそうですし、小さい頃から見ていた熊本の景色が様変わりしてしまっていたことが一番辛かったですね。自分が今まで生きてきた30年くらいをまた経ないとあの姿が見られないのか、とか。心にぽっかり穴があいたような寂しさでしたね。

今回の震災を経て、今まで以上に人と頻繁に連絡を取り合うようになりました。年齢的なものもあるのかもしれませんが、絆がより強くなったような気がします。気恥ずかしくて言えなかったことが、素直に言えるようになりました。友達から「ずっとファンでいるよ」とか「応援しているから」と言ってもらえたり、逆に僕も一緒にこうやって周りの人がいてくれるのが幸せなことだと再認識できました。震災がきっかけで大事なことにも気付けましたね。

今まで18年という芸能界での活動のなかで、地元に対して、まだまだ何も貢献できていないと思っているので、それをきちんと返していきたいです。そのためにも、人との繋がりを広げていきたいと思っています。その広がった輪の中にどんどん熊本の魅力をアピールして、熊本を訪れる人も増えていって欲しいです。自分が発信できうることを様々な形で届けていきたいと思っています。

NESMITHさんにとっての「生きる力」とは

自分はひとりじゃ何もできないので、人との繋がりや絆で生かされているような感覚です。そして、その繋がりには、「言葉にしていく」ということがすごく大事だと考えています。
先ほどお話した、今までは恥ずかしくて言えなかったこともそうですね。
自分が「歌をやりたい」と言葉で表現したから、周りの友達が応援してくれたり、親が「やりたいことがあるなら頑張ってきなさい」と背中を押してくれて、そのパワーのおかげで自分が今ここにいられると思っています。繋がりの間に言葉があって、それをきちんと表現することで相手も自分に返してくれて、その繰り返しのような気がします。今の活動の中でも、メンバーや関わってくださる方とのコミュニケーションで形になっていくものもあります。

「後悔先に立たず」という言葉が座右の銘なのですが、やりたいことや感じたことは先延ばしにしたりせずに、きちんと言葉にして、伝えていきながら実行していくことが大事だと思っています。一回やってみて、ダメだったらそれでも何かに繋がればいいかなって。
頭の中に出てくる答えってひとつのような気がするんです。自分の中で考え込んでいたら自分の中にある考えしか出てこなくて、その繰り返しになってしまうと思います。
だからこそきちんと外から刺激をもらうことが、結果的に解決への近道だったりするんじゃないかと思います。自分の話に頷いてくれる人もいれば、叱咤激励をくれる人もいて。「なんでそんなことで悩んでるの?」って言われることで、案外自分の中でラクになることもありますからね。「言葉」は大事です。秘めていても何も伝わらないですからね。伝えることでいただける助言とかがすごく自分を救ってくれることがありますし、またそこで人と出会わせてくれたこともありましたね。

最後に

いかがでしたか。
3回にわたってお届けしたNESMITHさんの「生きる力」。名実ともに日本を代表するビッググループで活動されるNESMITHさんの夢を叶えてきた道のり、生きる上で大事にしている「言葉」、そしてグループへの想いをお話していただきました。アーティストとして第一線で活躍される今、幼少期の辛い経験や、歌手として活動していく上で感じたこと・想いなど、一瞬一瞬の経験や、一期一会の人との繋がりをきちんとご自身の中で吸収し、大事にされてきたからこそなのかもしれません。今後も幅広いフィールドでの活動に目が離せません。

●「後悔先に立たず」が座右の銘。やりたいことは先延ばしにせず、実行していくこと。
●自分ひとりで考えていても、出てくる答えはひとつ。人からもらう刺激や助言が、解決の近道になることも。
●人同士を繋げてくれる「言葉」が、自分にとっての生きる力。

関連記事