minto.通信
2017年08月19日

"生きる力"インタビュー

#2EXILE NESMITHさんに聞く「生きる力」とは?

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NESMITHさんが幼少期に経験したつらい出来事とは?
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アメリカンスクールで過ごした時間
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オープンな姿への強い憧れ
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大きく影響を与えてくれた一冊の本との出会い
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EXILEの一員として個性を認められるようになった今、思うこととは・・?
生きる力インタビューは、第1回目にインタビューをさせていただいた巻誠一郎選手が設立した「YOUR ACTION KUMAMOTO」とコラボした連載になっています。
様々な著名人の方に、「生きる力」をテーマにインタビューをしています。

第3回目のインタビューは、EXILEのメンバーとして幅広く活躍されているNESMITHさん。(前回の記事はこちら)幼い頃の夢を叶えたNESMITHさん。そのNESMITHさんが幼少期に経験したつらい出来事、それを乗り越え、夢を抱くきっかけについてお話していただきます。

中学一年生の頃に経験したいじめと、変化した環境

僕は、自分自身の個性や周りの人との違いって、今でこそ前向きに捉えられていますが、昔は違いました。
中学一年生の頃は、一時期周囲からいろいろ言われることがありました。そのときは塞ぎ込んでしまいましたね。跳ね返す力もなくて、言われることに対して、ただただ自分のなかで溜め込んでいくだけでした。
そのことを学校に相談したら、今通っている中学校に籍は残しながら、アメリカンスクールに通うという事になりました。
ただそこで過ごした約一年間の時間が、今の自分には本当に大きな影響を与えてくれています。そこで出会った人たちも、いまだに自分に繋がる縁を作ってくれた場所でもありま
すね。

外国の人と自分の違いに気づいた時間

アメリカンスクールで過ごすようになって、そこにいる人たちの姿が自分と全然違うようにうつりました。とにかくなんだってオープンで、明るくて。具体的にどんな言葉があって、というわけではなく、その姿勢が僕にとってはすごく憧れの対象になりました。そのときから引っ込み思案だった性格も変わっていったのかもしれません。そこで過ごした時間が、今の自分の人格を形成したと言ってもいいくらい。彼らの言動を見ているだけで、一緒に生きているだけで、自分自身もちょっと強くなれたような気がしました。

音楽への影響も大きかったです。そこでロックという音楽に出会って。そこからぐっと背中を押してもらって、いろいろ塞ぎ込んで溜め込んでいたものが吹っ切れたような気がしました。どんどん前に出ていこうとか、歌を歌いたいとか、そういう自分自身のアピールや、自己主張ができるようになりました。

一冊の本との出会い

もうひとつ、思春期の頃の僕に大きく影響を与えたのが一冊の本でした。その本は武田真弓さんが書かれた『ファイト!』という一冊。
その本の発売をテレビで告知していたのを偶然観ていて、手にとったのが出会いのきっかけでした。もう20年くらい前の本で、小さい頃に高熱をだした影響で耳が聞こえなくなった難聴の女性の話なんです。難聴というハンディキャップをものともしないで、風俗嬢として働き出したり、ニューヨークへ渡米したり、結婚・破局を経験したり、と本当にパワフル。武田さんもいじめを受けて育ったのですが、自分のそういうハンディキャップは自分の“個性”であると考え、耳が聞こえないことや、自分の障害に対してタフな姿勢なんです。本当にパワーのある方で、米軍基地の近くに住まれていたので割とブラックカルチャーだったり、ブラックの人たちと馴染みがあるというエピソードも、僕がピンと感じた理由の一つなのかもしれません。この本を自分がつらい時期であった中学生の頃に読んで、すごく励まされました。

10年くらい前には、ご本人にもお会いすることができたんです。
当時海外に行く機会があった僕は、武田さんのファンサイトに書き込みをしたんです。そのサイトの掲示板にはご本人もたまに返事をくださっていたので、お会いしたい気持ちをお伝えしました。すると、「ぜひ会いましょう」とお返事をくださって。そして、僕がニューヨークにいる間はずっとお世話になっていました。
その出会いは自分にとってすごく大きかったですね。

EXILEの一員として自分の個性を認められるようになった今、思うこと

今はEXILEとして活動していくなかで、音楽以外のたくさんの仕事もさせていただいていますが、あまり他のメンバーと被らないような、自分自身の個性を出せるようなところを見つけていきたいなと思っています。それはラジオとかもそうですし、舞台であれば普通の役じゃなくて、キャラクターのある役をやってみたいと思います。この間はおじいちゃんの役をやらせていただいたのですが、そういう「自分を活かす」ということを大事にしていきたいです。人とはちがう、自分を表現していくことを意識しています。

最近になって、改めて自分のやりたいことを形にしたり、言葉にしやすくなってきたような気がします。それが結果的にEXILEにとってポジティブな方向につながり、後輩にむけてもいい影響を与えられていると思います。
EXILEのオリジナルメンバーが役者やラップをやっていたり、ラジオやテレビのコメンテーターをやっていたりと幅広いフィールドで活躍するパイオニアになってくださっているので、その道を作っていただいた僕らは、本当に挑戦しやすい環境が整っているんです。
流れをつくってくださっているから、今の僕自身もその流れにのることができているのだと思います。僕も後輩に流れをつくっていきたいです。

最後に

いかがでしたか。
次回のインタビューでは、EXILEとして、またNESMITHさんご自身の活動の姿勢、そして熊本でおこった震災で感じたことやその出来事がもたらした影響についてじっくりとお話を伺っていきます。お楽しみに。

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