医療・育成
2017年08月22日

現役のお医者さんによる”医者への道のり”

現役の医師が教える!「知識」の大切さ。

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医者の知識は「狭く・深く」
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常にFRESHで!
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さらに「広く・浅く」も重要な理由。
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どれだけ勉強する必要があるの?
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現役医師があなたの悩みを解消してくれるかも?!
こんにちは!放射線科医のshinです。
今回は医者にとって最も大事とも言える、「知識」についてお話ししていきたいと思います。


狭く、深く

医者はかなり専門的な知識が要求されます。
昨今の医学の進歩は目覚ましく、おそらく一生を医学の勉強に捧げたとしても、一人の人間が全ての分野で専門家レベルの知識をつけるのは不可能でしょう。
なので、ある程度は自分の得意分野を絞って、知識を深めていくべきなのです。「狭く、深く」ですね!
小児科なら子供の病気、耳鼻科なら鼻やのどや耳、眼科なら目、といった具合にそれぞれがspecialityをもって、ひたすらにマニアックに勉強する必要があるんですね。
さらに言えば、その科のなかでもsubspecialityを作り、「私は子供の神経疾患の専門」とか、「私はのどのがんの専門」など、ひとつの科のなかでも細かく専門性を持って何十年も勉強していきます。
そこまでしてようやく”専門家”と呼ばれるレベルになるんですね。
医者の世界では、”どれだけマニアックになれるか”がひとつの評価対象なんです!笑

常にFRESHで!

病気の概念は日々変わっていきますし、検査法や治療法もびっくりするぐらいの勢いで変わっていきます!
10年前に当たり前のように行われていた治療が今ではまったく行われていなかったり、逆に禁忌になったり、なんてことはよくあります。
例えば、脳卒中は日本人の死因第4位を占めるようなとても重要な病気ですが、2015年に脳梗塞の血栓回収療法という新しい治療法の有効性が発表され、ここ数年で一気にいままでの治療法が変わってしまいました。
僕は2年間のフリーター期間で、このようなとてもたくさんの新しい発見、新しい治療法の開発があり、いざ病院に戻ったときは2年間でこんなにも変わるものかと非常に驚きました!
患者さんに最適な医療を提供するためには、”常にFRESH!”で最新の知識をつける必要があるんですね!


広く、浅く

「狭く、深く」「常にFRESHで!」
しかし、それだけではダメで、同時に「広く、浅く」知識をつけていかなければいけません。
人体の構造、細菌やウイルス、免疫機構、頭からつま先まで無数の病気の知識、薬剤、医療器具etc…
まずは患者さんの訴えを聞き、考えられる病気を絞り、必要な検査を行い、検査を分析し診断をつけ、必要な治療を行います。
結局自分の専門でないことも、最低限の知識がなければ患者さんの全身の悩みに正確にこたえることはできません。


どれだけ勉強すればいいの!?

ではこれだけの知識をどうやって身につけ、そしてどれだけ勉強したら十分なのでしょうか?
実は大学の医学部6年間で学ぶことはほんの一部で、医者になってから学ぶことの方がはるかに多かったりします。
日々、仕事の合間に教科書や論文とにらめっこして必要な知識を学び、さらに勉強会や学会に定期的に参加し、最新の知見を身につけることも必要でしょう。
正直、僕のような若手医師にとっては勉強することがあまりにも多すぎて、どれだけやったらいいのか毎日気が遠くなる思いです(笑)
そして日々新しい発見がどんどん生まれるので、はっきり言って医学知識の習得に終わりはないでしょう!
しかし、患者さんの命が医者の手にかかっている以上、医者は勉強することをやめてはいけないですし、その知識を通して患者さんを救うことが、我々医者にとっても最大のやりがいだったりします。
勉強を続けることは、患者さんのためでもあり、自分のためでもあるのかもしれませんね。

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